Launch evebt at Fragship store -Iwaki-
セラミックアートブランド「TAKASHI KONDO」のローンチを記念して、9月22日から30日までの間、特別なイベントを開催いたします。期間中は作品の展示に加え、制作のご注文も承ります。今回発表いたしますのはファーストコレクションである「KAHARAKE」のシリーズ。平安時代、宮中の膳や神前の祭壇にひそやかに置かれていた素焼きの器「瓦笥(かはらけ)」を再解釈し、日本の伝統美と造形美を掛け合わせ、白磁のセラミックアートとして昇華させたシリーズです。
期間 : 9/22~9/30
営業時間:10:00 – 18:00
Locations
会場となる陶吉郎窯・いわき工房の歴史は1973年頃まで遡ります。とある実業家が別荘として建設した、新舞子にほど近き松林の中にそびえる豪奢な洋館。当時数億円もの費用を投じて築かれ、内外装に至るまで贅を尽くした設えが話題を呼びました。その後、小松三郎氏により落札され、1983年にいわき近代美術館として新たな息吹を吹き込まれます。横山大観、シャガール、村上華岳、川合玉堂、速水御舟ら名だたる画家の作品を収蔵し、とりわけ“日本のゴッホ”と称された中村正義のコレクションは二百点を超えて所蔵されておりました。時の移ろいを経て、現在は大堀相馬焼・陶吉郎窯のいわき工房として、その悠久の歴史を今に伝えています。
Collection
KAHARAKE
平安時代、宮中の膳や神前の祭壇にひそやかに置かれていた素焼きの器「瓦笥(かはらけ)」。釉薬を施さずに土の肌をそのまま見せるこの器は、日常と神事の間(あわい)に在る器として、清らかなる祈りの器として、平安時代の宮中や神事の場に静かに佇んでいました。『源氏物語』をはじめとする古典文学にもその名を留め、平安貴族の食卓における静かな気配として、また神を迎える祭祀の具として、人と神の間を取り持つ象徴的な存在でありました。このコレクションはその瓦笥の精神と造形に着想を得て、現代の生活空間と美意識に合わせて再解釈したセラミックアートとなっています。