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First collection

平安時代、宮中の膳や神前の祭壇にひそやかに置かれていた素焼きの器「瓦笥(かはらけ)」。釉薬を施さずに土の肌をそのまま見せるこの器は。『源氏物語』をはじめとする古典文学にもその名を留め、平安貴族の食卓における生活の器としてだけでなく、御神酒を捧げる盃や三方の上に神饌を供える祭祀の器として用いられており、日常と神事の間の器として平安時代の宮中で用いられてきました。

その瓦笥に着想を得て、現代の生活空間と美意識に合わせて生まれ変わらせたシリーズとなっています。磁器の持つ繊細で美しい輝き、澄み切った白、そして彫刻的・構築的な意匠。そこに日本の伝統美を掛け合わせ、ほのかに王朝の香りが漂う現代の瓦笥として再解釈し、現代工藝として息づかせるという想いがこのシリーズのコンセプトとなっています。